
「くらし応援隊」元気な高齢者が高齢者を救済する!
投稿日 2016/02/24
最終更新日 2016/02/24
くらし応援隊が高齢者への応援!
高齢者、と一口に言っても、とても元気な高齢者の方々がたくさんいらっしゃいます。元気な高齢者の方が、支援を必要とする高齢者の方へ、日常の生活援助サービスを1時間当たりの金額で提供する企業も現れています。内容は、料理や掃除、買い物代行、植木の剪定、ペットの散歩、大工など様々なものです。
高齢者救済事業が必要な背景
社会保障費の財源がこのままだと、超高齢は社会へと進んでいる日本の財源が破綻するかもしれません。そのため、政府は今後、要介護度1・2の要介護者は、調理や買い物などの介護サービス(生活援助)が介護保険の枠内では受けられなくなるといった政策を取ることを示唆しています。こういった比較的軽度の要介護者を補助するサービスが今後さらに必要になるでしょう。
高齢者のメリット
高齢者は年々増加しますが、全ての人が介護を必要としているわけではありません。まだまだ元気で働ける人もいます。社会に貢献できる、人の役に立つということが元気の源とされる高齢者の方もたくさんいらっしゃいます。社会の役割を一緒に担って貰い、生きがいを持つということは、介護予防にもなると思います。その上、仕事として報酬を得るのでしたら、やりがいも生まれます。今後、生活援助サービスが受けられなくなる高齢者にとっては、利用料が安価でサービスが受けられるということは非常に助かりますよね。
今後の日本は
どんどんと削られていく社会福祉費の現状を考えると、今後に明るい見通しはないのでしょうか。介護保険の自己負担の割合も上がっています。徴収される社会保険料や税金も上がっていきます。それでも日本の社会保険の財源に歯止めがかからないという現状があるのでしょう。この「くらし応援隊」は福祉事業者にとって「ビジネスモデル」となりうるのではないでしょうか。人手不足で募集しても集まりにくい介護業界にとって、元気な高齢者は非常に重要な立ち位置にいると言えるかもしえません。
まとめ
政府に対してはもちろん上記の様々な問題解決の方法を検討して行っていただきたいところです。しかし、それを待っているだけなら何ら好転しない、するにしても先になってしまうのではないでしょうか。民間レベルでのこうした事業を広めていくことが、今後の高齢者社会に対応する糸口なのかもしれません。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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