
雇用保険料引き下げを検討 経済対策で政府
投稿日 2016/07/24
最終更新日 2016/07/24
そのため、財源に余裕がある雇用保険料を介護職の待遇改善に充てる方針を出しました。
雇用保険料は企業に雇用されている人たちが企業と折半して支払っているものです。このから失業時の給付金や育児休暇の時の給付金などに使われているものです。
雇用保険料を介護福祉士の待遇改善に充てる
雇用保険料は企業に雇用されている人たちが支払っている保険料です。この保険料は失業時の保険金や育児休暇の時の給付金などに充てられているもので、雇用者側と企業側が折半して賃金の0.8%を納めています。
この雇用保険料が今、財源として余裕が出てきているということで有効に活用できないかと今回の政府の検討事項に上がりました。雇用保険料の引き下げ額は検討中の段階ではありますが、働く人にとっては恩恵を受けられるのではないでしょうか。
しかし、今は失業保険の給付金支給額が少なく余裕があるとはいえ、これから失業者が減少するとは限りません。そのためこの政策が本当に良いのかには疑問が残ります。
どうして介護職は待遇が悪いのか
介護という仕事は誰でもできると思われている仕事の1つです。果たしてそれが正解なのでしょうか。確かに家庭で介護をしている人がいるのを考えれば、誰でもできると考えられがちですが、実際に介護現場で働いてみると資格を持たずに働くのがとても困難であるということに気付くでしょう。
そもそも介護福祉士は看護師と同じ国家資格です。同じ国家資格でも待遇に差が出ます。介護は24時間365日行われ、夜勤など不規則勤務もこなします。しかし看護師と同じだけの待遇を受けているのでしょうか。
今でも介護職は他の職種よりも下に見られることがあります。それは昔から続くことであり、そのために待遇が悪くなっているのではないかと推測します。そして介護職は知識がなくても誰でも簡単にできる仕事という間違った認識を持つ人が減らない限り介護の待遇改善からは遠ざかってしまうような気がします。
まとめ
介護職は生活の中のできないところを介助しているだけではありません。なぜ介護が必要なのか、本人にもっとできる事はないのだろうか、出来るようにするためにはどうしたらいいのだろうかなどを考えながら介護を行っているのです。ただおむつを替えているだけ、食事の介助をしているだけではないことをもっと政府を始め世間の人たちに知ってもらいたいのです。今は元気でもいつかは介護を必要とする時が来ます。その時に介護を職とする人たちが誇りを持ち「介護の仕事をしています」とはっきりと言えるような環境であるように今から介護職の待遇を改善していく必要があります。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。