
高齢者の認知症予防!ワークショップ開催
投稿日 2016/07/03
最終更新日 2016/07/05
高齢者を元気に!ヘルシーカフェ!
地産地消の手作りの料理とスイーツを提供するレストラン。
いわゆるレストランとしてのみならず、また手作り雑貨などの販売もしています。
こちらには
多目的に活用できる広場があり、ただのレストランや雑貨屋さんではなく、高齢者にとってはみんなが集まるための工房でもあります。
このヘルシーカフェを中心に、さいたまの名所をたどっていく「街歩き」、そして認知症予防のために共想法を用いたワークショップが開催されました。
高齢者の話の傾向は…
私が以前勤務していた施設に軽い認知症の方がおられ、その方はいかに自分が豊かな環境で育ったか、と毎日若い頃の話をされていました。
穏やかな笑顔でその日の会話が終了すると、次の日も同じ内容で始まるのです。
ある日「昨日の散歩のとき…」と話をそらすと「知らない!」と言われ、また続きが始まるのです。
この方は認知症を患っておられたので極端な例にはなりますが、高齢者の話のお決まりとは過去の話、そして同じ話を何度でも繰り返し話すことだといえるでしょう。
ワークショップで認知症予防!街歩きと共想法
今回埼玉のヘルシーカフェで行われた「鹿手袋~『名前の由来』と『隠れた名所』をたどる街歩き」では街歩きのあと、立ち寄った場所の話を写真や映像で話し合うというものです。
共想法を用いたワークショップのため、話をする人と聞く人が交代しながら行われます。このように他人の話を聞き、考え、そして相手に伝えるために感想や思いを言葉にして発する。この一連の流れが認知症の予防に効果的なのです。
また、このような
イベントに参加することで新たな出会いがあり、高齢者の方が孤独を感じにくいようになっていくこともメリットとして挙げられるのではないでしょうか。
まとめ
話すことは脳の活性化のためにとても良い効果をもたらします。ただ、高齢者の話したいことは昔のことで、最近の事はあまり話題に上りません。
しかし、最近のことを意識して話すことが認知症の予防となるのです。
最近では認知症予防も脳トレや体操、そして香りなどと非常に増えてきました。
しかし、その知識が本当に正しいのかわかりませんよね。
このようなワークショップに足繁く通うことは、認知症予防など、何らかの結果を呼ぶだけではなく新しい出会いにもつながるかもしれません。
家にこもらずに、まずは外出することから始めてみませんか?
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。