
どうして?高齢者の貧困「老後破産」の危機
投稿日 2016/04/02
最終更新日 2016/04/02
良くないことに、良くないことが重なって負の悪循環となってしまうのです。原因は一体?解決策はあるのでしょうか。
現代の日本の高齢者
昔の日本では年老いたら子供が面倒を見るのが当たり前でした。でも現代は核家族化が進み子供世帯も生活が苦しく
親まで手が回らない現実もあります。
また、年金も国民年金は54000円、152000円が平均的な金額です。
しかし以前の日本では自分の老化したときのことまで考えていたでしょうか。
高度成長といわれた頃に遮二無二働いた人たちはその時代に老後の蓄えを考えていたでしょうか。いま現在、その頃の人たちが高齢者となっています。
生活費の稼ぎ口は?
では、生活費が足りないからと働く高齢者が増えていますが、現実はとても厳しい状況です。
まだまだ働けると思う高齢者の方は沢山いらっしゃいます。
今までの就職先として警備や清掃には就職できていましたが、日本経済が傾きリストラの波が襲ってきた現代では40~50代の人がその仕事に殺到し、その結果高齢者は弾き出されてしまっているのです。
「老後破産」という言葉が生まれています。また、この「老後破産」がゆくゆくの孤立死へと繋がっているのです。
パラサイト破産
パラサイト1つを取り上げると「寄生生物」とか「居候」「厄介者」のことです。
また別の意味で結婚せずに親の厄介になっている子どものことをパラサイト・シングルといいます。
高齢となって生活がギリギリの上に、子供が親掛かりとなり「親の脛をかじる」のも問題となっています。
何らかの理由で子供の収入がなく親が養わなくてはならない事態に遭遇した場合は悲惨です。
以前問題になりニュースなどで騒がれた「不正年金受給」もこのパラサイトが要因です。
親は死んでしまったけれど親の年金は欲しいから死んだことを隠して年金受給をしていた事件です。
では、どこに問題点があるのでしょうか?
生活保護の受給に訪れても門前払いの高齢者の記事も見ました。
その前に、そうした制度の活用すら知らず低栄養から孤独死へとなる独居高齢者がいることが問題ではないでしょうか?そして、金銭的な理由で親族とも疎遠になるケースもあります。子供世帯は親の顔さえ見に来ない場合もあるでしょう。よくない現状なのではないでしょうか。
引きこもりとなった高齢者に声をかけるケースワーカーの絶対数も足りず、現状は思わしくありません。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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