
高齢者の腰曲がり・・・若いうちから予防しよう!
投稿日 2016/06/13
最終更新日 2016/06/30
今回は腰曲がりについて一緒に考えてみましょう!
どうして加齢とともにまがる?
“むかしむかし、おじいさんとおばあさんが…”日本昔話に出てくるおばあさんは、腰が曲がって後ろに手を回して
「あぁ~」と伸び上がり腰をトントンしてる絵が思い浮かびませんか?
背骨が、曲がることを「脊柱変形」といいます。
この「腰曲がり」には「前に曲がる(前弯症)」、「後ろに曲がる(後弯症)」、「横に曲がる(側弯症)」とパターンがあります。
昔話のおばあさんは「後弯症(前曲がり)」です。
原因には「骨粗しょう症による脊椎骨折」「変性後側弯症」「変形を伴う腰部脊柱管狭窄症」の3つがあります。
「骨粗しょう症による脊椎骨折」は、脊椎骨折が治っても、変形して骨が固定して腰曲がりになる事があるのです。
「変性後側弯症」は、加齢による腰曲がりです。加齢とともに症状が進んでいきます。
脊柱変形には2種類あり、子供時代から脊柱変形(側弯症など)があり進行したという症例と、大人になってから発症の場合とあります。
加齢性の変化は年齢が40.50代を以降に、椎間板(軟骨)が潰れることで背骨(脊柱)の変形が進みます。
骨粗しょう症の人の場合は、圧迫骨折を発症する事で曲がってしまうことも多く見られます。
後弯症を含む背骨の変形は女性に多い病気です。
症状や治療方法は?
一番困った症状は「痛み」です。曲がってきた背骨の周辺の痛みと、足に痛みが自覚症状として出ます。
腰曲がりによる障害としては他にも「疲労感」「立ち上がったり歩行したりが困難になる」といったことです。
また、腰が曲がっている事で腹部を圧迫し「息苦しさ」や「食欲不振」「逆流性食道炎」を引き起こすこともあります。
痛みに対しては薬物療法として鎮痛剤を投与し痛みをコントロールしながら、痛みが無くなればリハビリテーションで筋肉強化も可能です。
痛みがあると人と会ったり出かけたりという、社会とのかかわりが出来なくなります。これは高齢者にとってより機能低下に繋がりますので
、痛みを和らげることでその懸念を取り除く事も大切です。
そして、骨粗しょう症と診断をうけている人は、その治療をしましょう。
リハビリテーションや
薬物治療をしても効果が見られない時には手術となります。
まとめ
食生活でも「骨を丈夫」にする食事に気をつけましょう。筋力を鍛えるようなストレッチを毎日続ける事も大切です。
背骨を支えるためには筋肉がとても大切です。
高齢化社会では、後弯症の人が増加すると思います。若い時から運動習慣を心がけて、筋肉維持に意識した生活を行いましょう。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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