
介護予防にバレエに注目?
投稿日 2015/11/14
最終更新日 2015/11/14
きっかけは、バレエ教室を主宰している女性の母が、自宅で転倒し肩を骨折したことです。「介護が必要になったら・・と心配だった」という思いがスタートでした。
現在では65歳から85歳までの10人が楽しんでいます。1時間15分ほどのレッスンの後には、お茶を飲みながら、持ち寄ったお菓子や果物をつまみながら、おしゃべりも楽しんでいます。
レッスン内容は介護予防を意識したプログラム
レッスン内容は、介護予防を意識したプログラムで、ストレッチとバーレッスンが中心です。高齢者でも無理なく楽しみながらできるものになっています。リズムに乗って、手本どおりに手足を動かしていきます。順番を覚えながらの動きなので、脳も体も一緒に使っています。身体の活性化にも効果があるようです。バレエのストレッチの動きは、関節の動きを柔軟にしていくので、転倒予防につながります。万が一、転倒した際のケガの予防にもつながります。
おしゃべりを交えて和気あいあいとバレエ
この教室では、参加者は下の名前で呼び合い、おしゃべりを交えて和気あいあいとバレエを楽しんでいます。笑い声が絶えないレッスンです。レッスン終了後のおしゃべりも楽しみの一つになっています。体を動かし、脳と体を一緒に使って体を活性化し、おしゃべりでストレス解消し、心も体もリフレッシュできるようです。「この年でバレエを始めるなんて夢にも思わなかった」「介護で家族の手を煩わせないように、自分の体は自分でケアしたい」と生活にもハリがでている方も多いです。
新たな介護予防の一つとしてバレエに注目
バレエを楽しむのは若い人だけ・・と思われがちですが、初心者の高齢者でも十分に楽しむことができるです。体が硬くなっているからできるはずがない・・と思われる方も少なくないと思います。高齢者でも無理なくできるレッスン内容になっており、少しずつ体を動かすことで関節の運動力が高まっていきます。自分では気がつかないうちに立ったり、歩いたりする姿勢がよくなり、転倒予防につながっていくのです。血行がよくなったと実感しているレッスン生もたくさんいますが、これは体の動きがよくなっていることの証です。
体の動きだけではなく、若い人のものと思っていることにチャレンジすることで、心も若返っていきます。いろんな意味でのレフレッシュになるようです。新たな介護予防の一つとして、バレエを注目してみてはいかかでしょうか?
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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