
介護施設を探すタイミング
投稿日 2015/11/02
最終更新日 2015/11/03
病院での入院期間の目安は3か月。3か月を過ぎると回復期の扱いとなり、診療報酬もぐっと抑えられるので、病院の利益も少なくなるので、退院を勧められます。確かに体調面は安定してくるかもしれません。しかし、入院前と同じ状態ではないことがほとんどです。手足に麻痺が残っていたり、体が思うように動かなくなっていたりして、誰かの見守りや介助が必要となっていることが多いです。そのときに利用されるようになってくるのが、介護保険制度となります。
介護保険の利用は、まず介護度の認定を
この介護保険制度は、保険料を払っているのは医療保険と同じなのですが、大きく異なる点が2つあります。まず一つは、突然利用することができないことです。医療保険は病院窓口で保険証を提示すればすぐに利用できますが、介護保険では介護度の認定を受けないと利用できないのです。65歳以上の方には介護保険証が届いていますが、持っているだけでは利用できないのです。もう一つは、どれだけでも利用できるのではなく、利用「するには限度額があるということです。様々なサービスを使って、不自由なく生活してほしいと思っても、利用できるサービスには限度があるのです。そのため、それらの調整役をしてくれるのが、通称ケアマネと言われるケアマネージャーです。ケアマネを通し、いろんな手続きを行っていく必要があります。この一連の手続きには、1か月近くかかることもあります。ですので、主治医からそろそろ退院を・・といったことを言われたときにはまず介護保険の認定の手続きから始めないといけません。
そんなときには介護施設を検討される方もいるでしょう。これも突然見つけろとなっても何を頼りに探せばいいかわかりません。ケアマネに相談するのが一番です。利用金額やサービス内容も施設によって、さまざまです。実際に見学して、利用されている方や家族の声を聞いて選ばれるのがいいでしょう。
親が入院したとき、3か月で大きな変化が訪れる・・と覚えておかれるといいです。3か月を前に、まずは介護保険利用のための手続きから始めることを忘れずにいて下さい。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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