
長野県の介護ロボット導入セミナーでロボット体験が実施
投稿日 2016/01/08
最終更新日 2016/01/08
介護ロボットの体験
導入セミナーにて、ロボット体験で例えばベストのように着用し、圧縮空気を使った人工筋肉で腰の動作を補助するロボットの体験、ベッド上の姿勢の変化をセンサーで感知してスマートフォンに知らせる見守り支援機器、介助者の手を借りずに要介護者自らベットから車椅子などに移ることを可能にする移乗介助ロボットなどの技術が紹介されました。参加者は実際に体験したり、デモンストレーションを見学したり、機能や利用方法を確かめることができました。さらに、全国に先駆けて介護ロボットの普及を推進する公益社団法人かながわ福祉サービス振興会(横浜市)介護ロボット推進本部課長の関口史郎さんの講演も行われました。
介護ロボット導入の問題点
関口さんの講演からも、介護ロボット導入の背景について、急速な高齢化で介護人材が不足していることや先端技術を生かして成長分野にしたいという国の戦略があるとの解説がありました。一方で、まだ価格が高く、完成度も低く、現場では介護ロボットが十分に活用されておらず、導入はなかなか進んでいないのが実態ですと指摘されました。価格や技術的問題はいずれ解消していくとした上で、普及に向けては経営者と現場の意思疎通を課題であるということでした。
まとめ
急激な高齢化社会のうえ、身体的に負担が大きいため、介護従事者不足が問題視されています。その問題解消の救世主が介護ロボットと考えますが、価格や技術の問題があります。現状では、価格や技術の両面で満足できるものは少ないですが、ベストタイプの腰の動作を補助するものなどは、介護現場からも導入の希望も大きいといえるでしょう。介護ロボットの導入が介護従事者の負担軽減となり、人材不足解消につながっていくのではないでしょうか。今後さらなる研究が進み、価格、技術の両面で満足できるものができることを期待したいところです。
参考元:長野日報
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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