
介護業界の安定しない景気…自分にあったサービスを
投稿日 2016/01/30
最終更新日 2016/01/30
慢性的な人材不足
どのような仕事でも同じですが、介護の仕事も楽ではありません。人間対人間の仕事ですし、身体も使うことが多く、精神的にも肉体的にもつらい仕事です。その中にやりがいはもちろんありますが、仕事内容に見合った賃金かと言われたら首を傾げる方も少なくないでしょう。国が処遇改善加算等で介護の賃金を上げるような取り組みをしていますが、まだまだ不十分、むしろ不足しているといえるかもしれません。
不安定な精神状態がやがて離職へ
このような中で、介護の仕事をやりがいだけでやっていても長続きはしないですし、精神的に余裕がなくなってしまい、やがてうつ病などの病気、またはイライラが利用者に向くことで虐待にもつながります。最近のニュースでにぎわせた老人ホームの虐待事件の背景にもこういう理由なのかもしれません。うつ病になってしまったり、虐待をしてしまうような精神状態であれば、仕事の継続は難しいため離職することになり、結果人材不足が加速するのです。
介護サービス事業者同士の競争
介護サービス事業者であったり民間の会社であったり、様々なところが介護サービス事業を展開しています。皆、特色をそれぞれ出していますが、近隣に似たようなサービスがあれば必然的に競争になります。また、昔から行っている介護サービス事業があれば、「昔からやっているから安心だ」という理由で介護サービス事業の内容を変更する人は少ないのではないでしょうか。そうすると、利用者が集まらないから採算が合わず、撤退するか倒産するかになります。
最後に
介護に関係のない事業者が新たに参入してくる場合、意外と魅力的な内容を詠っていることがあります。利用者にとって魅力的で、いざそのサービスを利用したら良いものではなかった、ということになるのも考えものです。サービス事業者を見極めて、古くから介護事業を行っていてもいいところもあればだめなところもある、新しいからだめだ、という考え方を捨てて自分にあったサービス事業者を見つけたいものです。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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