
インフルエンザの薬に新たな副作用が!経過観察を怠らないで!
投稿日 2016/10/26
最終更新日 2016/10/26
厚生労働省が添付文書の項目に追加するように指示を出しています。
この新たに報告された副作用は急性腎不全です。
これからインフルエンザが流行する時期になりますが、医療機関で適切な観察をすることが求められます。
新たに報告されたインフルエンザ治療薬の副作用
インフルエンザの治療薬に関しては様々な副作用が今までにも報告されています。
今回新たに報告され、添付文書に追加するように厚生労働省に指示を出したのは「ペラミビル水和物」で商品名はラピアクタ点滴静注液です。
このインフルエンザ治療薬での治療を行った患者のうち、急性腎不全が起こってしまった事例が7例あり、そのうち2例がこの治療薬との関係が否定できない状況であったそうです。
このラピアクタ点滴静注液に関しては口から薬を飲むことができない高齢者や乳幼児などに使用されるものであり、もし急性心不全が起こってしまった場合には重篤化しやすいと言えますので適切な管理が求められます。
インフルエンザを予防するためには
インフルエンザ治療薬の副作用が報告されたということを先述しました。
しかしインフルエンザにならなければ治療する必要はなく、また副作用の心配をすることもありません。
インフルエンザを予防するには手洗いとうがいをしっかりと行うことです。
インフルエンザは飛沫感染と接触感染で感染します。
くしゃみや咳などをインフルエンザの感染者がすることで周りにインフルエンザ菌が飛び散ります。
またその飛び散ったインフルエンザ菌が付着した手すりなどを触ってしまい、その手を消毒しないままでいるとそこからも感染してしまいます。
そして暖房等で乾燥した空気をインフルエンザ菌は好みますので部屋の加湿を行うことも予防策の1つです。
まとめ
すでにインフルエンザの感染者が出てきています。これからますます寒くなり、大流行する時期になります。
しっかりと感染予防を行い、感染しないようにしていくことが求められます。
また高熱などの症状が出た時には速やかに受診をし、インフルエンザの治療を受けましょう。
乳幼児や高齢者などの抵抗力や体力が低下している人たちは重症化しやすいものです。
治療を受ける際には家族など身近な人が異常な症状がないかをしっかりと観察して、もし何か異常があればすぐに医師に報告できるような体制を整えておきましょう。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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