
保育所と高齢者施設の複合施設で世代を超えて関わる
投稿日 2016/07/30
最終更新日 2016/07/30
両施設の間には可動式の仕切りで区切り、交流を持つことができるように作られています。
保育園不足とともに進む高齢化社会に伴う高齢者の受け皿の不足、どちらも解消できるような施設が増えるのはどちらの世代にとってもありがたいことなのかもしれません。
超高齢化社会に突入している日本
現在、日本では超高齢化社会に突入しています。さらに団塊の世代が75歳の
後期高齢者を迎える頃には更なる高齢化社会が進んでいると言われています。
そして高齢化が進行するとともに、要介護者の数も同時に増えていきます。そのため、介護が必要な人の受け皿も増加させなければなりません。しかし、慢性化している介護職員の絶対的不足。今でも不足しているのにも関わらず少子高齢化の現状ではますます不足する一方です。
そのような状況の中、高齢者施設を増やすというのは問題が多く、今後の課題でもあるのです。
少子高齢化でも安定した生活ができる環境づくり
介護職の不足とともに保育園の受け入れ人数の不足。今後の日本の課題です。この二つを一度に解消できるかもしれないのが高齢者施設と子育て支援施設の併設型施設です。子育てをしながら働きたいという世代にとってもメリットがあります。
高齢者にとって子供と接することは昔の楽しい記憶を思い出すことで精神的に安定した状態で過ごすことができる、子供の世話をすることで
自分にできる役割を見つけることができ自分の自信につながるなどの効果が考えられます。
まとめ
高齢者は加齢や病気に伴い様々な機能が低下し、今までできていたことができなくなるために自分自身に自信をなくしてしまいます。そして自尊心も低下し、生きる意欲さえ低下させてしまうこともあります。その時に子供と接して何かしらの役割を見つけることで生きる自信にもつながるのであれば、とても良いことであると言えます。
そして子供にとっても高齢者との関わりを通して困っている人を手助けするなどの優しさを学ぶことができ、更に高齢者の温かい優しさに触れることで人格形成に良い影響を与えることができます。
他の国では高齢者施設と子育て施設の併設は以前から進められています。日本でも諸外国の良いところを取り入れてこれからの超高齢化社会を迎えたいものです。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。