
増加する高齢者の一人暮らしと社会のあり方
昔の日本では当たり前だったご近所付き合いも、現在はすっかり希薄になってしまいました。特に都会ではその傾向が強く、独居老人の孤独死が増加しているというデータもあるのです。
では、私たちはこの問題に対して、どのように対処していけば良いのでしょうか。
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一人暮らしの高齢者が抱えるリスク
1.病気やケガが発覚しにくい
2.困った時に頼れる人がいない
最悪な場合、そのまま誰にも気付いてもらえず、孤独死してしまうことも考えられます。
一人暮らしの高齢者の増加
・1980(昭和55)年:男性/約19万人、女性/約69万人
高齢者の占める割合:男性/4.3パーセント、女性11.2/パーセント・2010(平成22)年:男性/約139万人、女性/約341万人
高齢者の占める割合:男性/11.1パーセント、女性/20.3パーセント
配偶者と死別というケースが多く、75 歳以上の女性です。
2025年には「国民の3人に1人が65歳以上」になるという試算も出ています。
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一人暮らし高齢者の社会との関わり方
一方、最近の高齢者の中には、グループ活動へ積極的に参加している方も多数いらっしゃいます。
何らかのグループ活動に参加している高齢者は1993(平成5)年以降増加しており、2013(平成25)年には、全体のおよそ過半数の方がこうしたか活動をしているそうです。
その内訳として、「健康・スポーツ」が34パーセント、「趣味」が21パーセント、「地域行事」が19パーセントと発表されました。特に「健康・スポーツ」に興味を持たれている方が多いことが分かります。
認知症による地域の問題点
例えば「ごみ出しのルール」が守れずにご近所とトラブルを起こしたり、難聴のため大音量でテレビを見るなど騒音の苦情のもとになったりします。
こうした問題が積み重なれば、賃貸からの退居を言い渡されたり、ご近所とのもめ事を起こしてしまったり、さらにエスカレートすれば犯罪にまで発展してしまう危険も考えられます。
このように、認知症高齢者の一人暮らしは大きな問題を孕んでいるのです。
孤独死の危険がある!
東京都福祉保健局の統計では、東京23区における65歳以上孤独死は、2003(平成15)年には1,441人、2012(平成24)年には2,727人と、4年の間に倍近くまで増加しています。
こうした事故を未然に防ぐためには、一人暮らしの高齢者を支える「周囲のサポート」がとても重要です。
例えば、
・牛乳屋や新聞屋の配達員の確認
・高齢者への見守りシステムの導入
・行政の職員による定期訪問
などが今すぐにできることとして思いつきますが、更に具体的な行政による対応が待たれます。
老人ホームなどへの入居
例えば、高齢者生活支援施設(老人ホームなど)への入居も一つの案です。老人ホームでは、24時間体制で職員による介護サービスが行われるので、ケガや病気になっても安心して生活ができます。また、年齢の近い高齢者と知り合う機会も増えるため、そうした面でも問題が軽減されます。
私の行っている小さなこと
このおじいさんは一人暮らしなのですが、毎朝の挨拶と少しの会話を楽しみに私を待っていてくれます。今年の夏は猛暑ですが「今日も待ってくれている…」と思うと、頑張って歩き続けられるのです。
このような小さなコミュニケーションでも何かしらの気づきがあるかもしれませんし、私も困った時に相談して欲しいとも思います。微力かもしれませんが、小さなことの積み重ねで社会が少しでも良い方向に進んでいけば良いなと思います。
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