
日本人死因順位が3位の肺炎。緩和ケアにも選択肢が!
投稿日 2017/06/11
最終更新日 2017/06/03
その肺炎ですが、特に高齢者にとって肺炎は死に直結するものになります。
その肺炎に対して緩和ケアをしようという動きがあります。
これは日本呼吸器学会が出した新ガイドラインで提唱されています。
以前からも肺炎の治療にも緩和ケアを導入するべきとされており、2016年にもこの学会からガイドライン案が公表されていました。
[ad#campaign1]
[ad#adsense]
[ad#campaign2]
死因の3位である肺炎
また75歳以上の高齢者の場合、肺炎で死亡する率は94%になるそうです。
それだけ肺炎になってしまった時の命を落とすリスクは高くなります。
特に誤嚥性肺炎と呼ばれる肺炎の場合、ワクチンの効果も期待されません。
誤嚥性肺炎は高齢者の肺炎の中でも多く発生し、一度治療しても再発しやすいことも特徴に挙げられます。
高齢者は食べ物を飲み込み、食道に送り込む嚥下という機能が加齢とともに低下しています。
そのため、高齢者は誤嚥性肺炎を起こしやすいのです。
肺炎にも緩和ケアを
緩和ケアは積極的な治療をしないで、苦痛を取り除くケアを行っていくことを指しています。
がんの末期の状態の方などを対象として行っています。
そしてこの緩和ケアを肺炎の患者さんにも行っていこうというガイドラインを日本呼吸器学会が出したのです。
肺炎は発熱や咳、痰などの症状の他に呼吸困難という症状が出てきます。
呼吸困難は体内の酸素濃度が低下してしまうため、とても苦しいものです。
肺炎が進行すると呼吸困難もひどくなってしまうため、苦痛が強くなります。
そうした時に積極的な治療をするよりも苦痛を生じさせている症状を軽減させる緩和ケアを選択できるようにしていくことが求められています。
[ad#campaign1]
[ad#adsense]
[ad#campaign2]
まとめ
緩和ケアはがんの末期だけでないことが分かりました。
特に肺炎に関しては介護施設に入居している方は何度も繰り返しながら衰弱していくということが多くあります。
特に誤嚥性肺炎に関しては繰り返して起こしてしまうため、口からの食事を中止させられることもあります。
高齢者にとって食事が楽しみだと思っている方も少なくありません。
そうした時に食事を止められてしまうことは生きる意欲さえ失ってしまうことにもなります。
緩和ケアと話がずれてしまいましたが、まずは肺炎を予防するところから意識していきましょう。
特に高齢者の方は誤嚥しやすいこともそうですが、口腔内の清潔が保たれていないと肺炎のリスクが高まります。
しっかりと口腔ケアを行っていきましょう。
[ad#campaign1]
[ad#adsense]
[ad#campaign2]
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。