
高齢者の誤嚥性肺炎を防ぐ!入院まで悪化させない方法とは?
投稿日 2017/04/19
最終更新日 2017/04/15
誤嚥性肺炎を繰り返すことにより徐々に体力などが失われ寝たきりになるリスクが高まります。
また口から食べるという楽しみを失ってしまい、胃ろうなどによる栄養管理となってしまうケースも多くあります。
こうした高齢者にとって大きなリスクである誤嚥性肺炎を予防する取り組みを積極的に行っているのが長野県にある地域の社会福祉協議会です。
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誤嚥性肺炎とは
誤嚥性肺炎とは唾液などと一緒に食べ物や口腔内の細菌が気管支や肺へ流れ込んで炎症を起こすことです。
誤嚥というのは本来食道に流れるべき唾液や食べ物などが気管へ流れることを意味しています。
誤嚥は嚥下=飲み込む力が低下している高齢者に多く起こります。
原因としては脳梗塞などの脳血管疾患、加齢などが挙げられます。
症状は発熱や咳など肺炎で生じる症状がない場合も多く、何となく元気がない様子・食事を食べたがらないなどの変化により発見されることも多くあります。
そのため誤嚥性肺炎の発見が遅れてしまい、重症化してしまうと入院による治療が必要になるのです。
口腔ケアを確実に実施
長野県のある社会福祉協議会が「住み慣れた地域で最期まで暮らしたい」という高齢者の想いを受けて取り組み始めたのが「ゼイダ式口腔ケア技法」です。
この口腔ケアを行う前は介護サービスを利用している高齢者のうち17人が誤嚥性肺炎で入院していたのですが、開始してからは減少し、1~2名程度になっているという効果が得られています。
ゼイダ式口腔ケアとは富山県にある歯科衛生士の方が考えたものです。
簡単にできる口腔ケアであり、効果も高いことから介護業界からも注目されています。
このゼイダ式口腔ケアを取り入れている介護施設では誤嚥性肺炎を起こす高齢者の数が減少しているという結果が出ています。
長野県内の社協でもゼイダ式口腔ケアを行っていくうちに、食事をまずいと言って食べなかった方が「うまい」と言って食べるようになったなどの変化があったとのことです。
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まとめ
誤嚥性肺炎は高齢者にとって命にも関わるものになります。
そして入院をすることになれば治療に時間がかかり、体力や気力を低下させ、寝たきりになるリスクも高くなります。
また食事を食べる楽しみも失われてしまうかもしれません。
こうしたことから介護職にとって正しい口腔ケアが大切になります。
ゼイダ式口腔ケアなどの効果的な口腔ケアの手技を正しく取得し、少しでも誤嚥性肺炎による影響が少なくなるようにしたいものです。
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弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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