年齢を重ねると、若い頃に比べ食が細くなるものです。
食の好みの変化もあるとは思いますが、成長期の食欲と比べるまでもなく、「昔と比べ食べる量が減った」と感じている方は多いことでしょう。もちろん個人差はありますが、中には「一汁一菜で十分。粗食でいい」と考えている方もいらっしゃるようです。

しかし現在、高齢者の栄養不足が問題となっています。
平成28年度の調査によると、多くの高齢者が栄養失調の傾向にあり、65歳以上のおよそ18%が栄養不足の状態で、実に高齢者の6人に1人という割合になるという結果がでています。

[ad#adsense]

「食事しているつもり」になっていませんか?

多くの人は、「食事は毎日取っているから自分は大丈夫だろう」と考えているかもしれません。

しかし、食事はしていても「1日2食だけ」「お菓子が食事代わり」炭水化物のみ」といった、量が足りていない人や内容が偏っている人が少なくありません。

このような食事をしている方は、内容は別として食事自体はしているので、本人も周りの家族も「食べているつもり」になりがちです。
食事は、「空腹を満たせればそれでいい」というわけではありません。必要な栄養素を摂取することができなければ、どれだけお腹を満たしても栄養不足になってしまいます。

だからこそ、食べる量はもちろん、摂取する栄養素にも気をつける必要があるのです。
特に注意が必要なのが、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどの微量栄養素で、全体的な不足が懸念されています。

栄養不足は高齢者の認知症リスクを上げます

では、栄養不足になると具体的にどのような問題があるのでしょうか。

栄養不足の状態が続くと体力や免疫力が低下するので、感染症や病気に罹りやすく治りにくくなります。また、筋肉や骨の量が減ることで疲れやすくなり、身体機能が衰え基礎代謝量が減ります。そして、ますます食欲がなくなり栄養不足が進み、悪循環にはまってしまうのです。

特に高齢者の場合、筋力の衰えからくる転倒などにより骨折のリスクも高まるため、寝たきりになり認知症になる危険性も増してしまいます。
人生100年といわれる現代において、健康寿命を延ばすためにも、高齢者こそ栄養不足にならないよう気をつける必要があるでしょう。

高齢者は栄養不足に気をつけて

低栄養の状態が進行しても、その変化は緩やかで見た目は元気なので、本人も家族も気付かないうちに栄養不足になっていることがあります。

特に、高齢になれば運動量の低下や身体機能の衰えから食欲は減退してしまうため、食事の量や回数が減ってしまい、余計に栄養の摂取が困難になるでしょう。
いつまでも健康でいるために、栄養を意識した食習慣に配慮してはいかがでしょうか。

[ad#adsense]