
高齢者の脱水症状を予防しよう!具体的な対策を解説
投稿日 2016/09/10
最終更新日 2016/09/10
水分摂取をする
人間の身体で必要な水分量は1日当たり1500ml程度とされています。これは口から取る水分量を示しています。人間は汗や尿などで1日約2000mlの水分を排出しています。そのため食事などから取ることができる水分量以外は口から水分を取る必要があります。
しかし高齢者はのどの渇きを感じにくくあまり水分を取りたがりません。そのため必要な水分を取ることができない状態にもなりかねません。しっかりと水分摂取をするためには必要な水分量が分かるようにしておくことも大切なことです。また好きな飲み物を摂取できるように準備しておくことも効果的です。
室温や湿度の調整をする
体温調節機能が低下している高齢者は暑さや寒さに鈍感になります。そのため真夏でも寒いと言って冷房を付けないまたは窓を閉め切り風通しが悪い環境で過ごす、何枚も服を重ねてきてしまい熱がこもってしまうなどの脱水症状を起こしやすい行動をしてしまいます。
高齢者自身が寒くても室温が上がっている時、湿度が高い時にはエアコンを使用して適切な室温や湿度にするように調節しましょう。また、扇風機を使用して風通しの良い環境を作るようにして下さい。
また服装に関しても厚着にならないよう薄い下着をつける、風通しの良い衣類を身に付けるなどの声かけや準備をしてください。
まとめ
9月になりましたが残暑が厳しく猛暑日が続いています。そのため高齢者にとってまだまだ脱水症状を起こしやすい環境とも言えます。高齢者と暮らす家族はもちろん、介護として高齢者と関わる人も脱水症状を起こさないように環境を整えることはとても大切なことです。
高齢者の表情や身体の状態を観察しながら水分摂取や衣類の調節、室温や湿度の管理などを行っていきましょう。また脱水症状を起こしている時には速やかに受診することも重症化させないためには必要なことです。
重症化してしまうと命の危険にも去らされてしまう高齢者の脱水症状。周りの人の声かけや支援で予防することができるので意識して関わっていきませんか?
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。