昨今の健康ブームは高齢者にも波及しており、運動や食事に気を遣うシニア世代も多くいらっしゃいます。

楽しいシニアライフには、「介護予防」のための運動が有効と言われるように、健康寿命を延ばすにはまず体を動かすことが重要です。
テレビ番組やネット上にも健康に関するものは多く、書籍もたくさん出版されていますが、あまりにも情報が多すぎて、選ぶ側からすれば「どれが正しいの?」と迷ってしまうでしょう。
今回は、どれを選べば良いのか迷っている方のために「シニアの運動」についてお話します。

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健康長寿のために

健康寿命とは、健康でいられる年齢のことです。近年、健康寿命を延ばすために、生活習慣病を改善や介護予防のための活動として「シニアの運動」が注目されています。
しかし、健康のために運動とはいえ、怖いのは「怪我」や「体調不良」です。

年齢を重ねたシニアの身体は、ご自身の想像以上に衰えているものです。しばらく運動らしい運動をしてこなかった人が、健康のために一念発起して運動を始めた結果、気持ちに身体が付いてこず怪我をしてしまった、では目も当てられません。
いきなり高い目標を設定するのではなく、安全に無理なくできるレベルから徐々に身体を慣らしていきましょう。

「年をとったから無理!」はまだ早い

筋力は、加齢とともに間違いなく低下していき、同時に身体機能も衰えてしまいます。

しかし、トレーニングすることで「筋肉量を増強」すれば、今まで以上に身体機能を上げることも可能です。筋肉量が増加することで、同じ動きをしても心血管系への負担を軽減でき、普段から運動をしている高齢者は重病を患っても経過が良いと言われています。特に脚の筋力増強は、階段を楽に登れるようになったり速く歩けるようになったりと、目に見える効果が期待できるでしょう。

しかし、すべての方が運動により健康になれるわけではありません。

例えば、心疾患を抱えた方や高血圧、糖尿病といった持病のある方にとっては、健康のために始めたはずの運動が逆に身体に負担を与えることもあるのです。また、関節炎を患っている方の場合、運動で悪化することもあるので注意しましょう。

大切なのは、「自分に合った適度な運動」をすることです。
まずは、自分の身体がどの程度の運動なら耐えられるのか、知ることから始めましょう。運動中に「胸痛・ふらつき・動悸」などの不調を感じた場合は、即刻運動を中止し医師の診断を仰いでください。

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シニア運動プログラム

「有酸素運動」「筋力トレーニング」「柔軟性・バランストレーニング」など、シニアでも若い人と同じような運動が可能です。
ただし、運動に慣れていない高齢者の場合、すぐに有酸素運動を行うのではなく、まずは筋力トレーニングなどで身体機能を改善しましょう。柔軟性を高めるストレッチを1日1回行い、少しずつ体を慣らすことから始めてください。

注意したいポイント

高齢者は、身体機能が衰えていることへの認識が希薄になっており、ついつい若い頃と同じ気持ちで動いてしまいがちです。「これくらいできるだろう」という考えが、転倒など怪我の原因を招き、捻挫や骨折などの思わぬ大怪我につながります。

また、高齢者は血圧にも注意が必要です。血圧には「最高血圧が180mmHg以上」「最低血圧110mmHg以上」という絶対除外基準数値があります。

血圧がこの基準値に入らない方は、絶対に運動をしてはいけません。最悪の場合、動脈硬化や心臓病、脳卒中といった命に関わる症状を招く危険があります。

シニア世代の方が若い頃の感覚でいきなり運動を始めてしまうと、大きな怪我や病状の悪化を招いてしまいます。

高齢者の運動には危険が伴うことを理解した上で、無理のない適度な運動を心掛けてください。運動は、何よりも楽しく安全に続けることが最良です。

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