
独居老人の見守りシステム!町内会復活で高齢者の孤立化を防ぐ
投稿日 2016/07/06
最終更新日 2016/07/06
仮設住宅などで孤立化が進む中、震災で独居老人となった方などを町内会で見守りするというシステムです。
震災が原因で…
一般的に独居老人とは、配偶者に先立たれ身内もいないため一人で暮している方のことを指します。
しかし、年齢を考えると高齢者の方は転倒や気温の変化など、ちょっとした原因で重症化してしまい、最悪の場合死に至るケースもあります。
そのなかでも東日本大震災が原因となり、
元々は独居老人でなかったにもかかわらず現在は独居老人として暮している方もいらっしゃいます。
仮設住宅から新しい住宅に暮らしはじめるために行動している方も多い中、高齢者はその流れについていけていないといった感があり、孤独感を感じているというのが現状のようです。
また、復興公営住宅では、新しい近隣住民同士のコミュニュケーションが必要となりますが、高齢者はなかなか馴染めず、引きこもるケースも見受けられます。
見守りシステムを町内会が実施
このようなことから、震災から5年を迎えた福島県では、高齢者が一緒になって作り上げられるような「町内会」を目指しているそうです。
この活動の主な内容としては高齢者の健康増進の意識作り、独居老人町内ごとに組織し独居老人を地域で見守るというシステムになります。
この政策は県内の4つの町内会をモデルケースとして50万円を限度額とし各町内会に対し補助するなど、町への財政援助としても協力していきます。
各町内会は、独居老人の見守りシステム以外にも、体操などそれぞれに活動計画を検討し、実行していく予定です。
まとめ
町内会が独居老人の見守りを行うというシステムはとてもいい試みだといえるでしょう。
しかし前述の通り、独居老人や高齢者の数が増えていくと予想されているということは、それだけ見守りを行える地域住民の協力が必要になるということです。
それだけの人数を確保できるように事前に準備しておく必要もあるでしょう。
とはいえ、このように地域でお互いを支え合うという試みは素晴らしいことです。是非継続していただきたいですね。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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