
貧乏で食事も摂れないのに!?長生きできるのは「貧乏」だった!
投稿日 2016/08/23
最終更新日 2016/08/23
この調査は大学の研究グループが高齢者に行ったものであり、
15歳当時の生活水準で貧しかった人の割合が3割以上裕福だった人に比べて長生きしているということを示しています。
戦争を経験している高齢者は小さい頃から満足な食事を取れない中で身体を鍛えられていることや戦後の混乱期を乗り越えてきたことが背景にあるようです。
貧乏暇なしということわざから分かること
人間は食べられなければ命を保つことができません。
そのため食べるためには一生懸命に休む暇もなく働かなければなりません。
もし食べるのに困らないくらいの収入があればそれほど働かなくても良いでしょう。
しかし貧乏暇なしということわざがあるように収入がないケースほど長時間働かなければならない状態です。
そして戦争中や戦争後は小さい頃から丁稚奉公をしている人や工事現場などで肉体労働をしている人たちが多くいました。
これらの仕事をしていた人は知らず知らず体を鍛えられていたため、いまでも元気に暮らすことができているのではと考えられています。
もしかして元気でなかった人たちは生き残っていないのかも…
小さい頃から肉体労働をしてきた人たちが高齢者になっても元気に生活をしているという結果が出ていますが、これらの人たちは貧しかったからこそ働かざるを得なかったのでしょう。
しかし裕福だった場合や身体が弱かった場合にはもしかしたら短命であり、今の時代まで生きていないことも考えられます。
そもそもこの調査は現時点で貧しいというわけではなく、15歳当時の生活水準を対象にしているものです。
その15歳当時に裕福だったと答えた高齢者と比較した時に生活水準が中・下の場合には
死亡リスクが25%~36%も低くなることが分かりました。
このことから貧しかった生活水準の高齢者ほど長生きしていることが分かります。
そしてもしかしたら裕福層の人たちや身体が弱かった人たちが高齢者になるまで生存していなかったこともこの結果につながるのかもしれません。
まとめ
貧乏であるほど長生きをするという衝撃的な調査結果でした。
介護現場でもどちらかというと戦争を経験している世代の高齢者は最期まで元気にしていることが多かったような気がします。
また男性は高齢になっても体つきが立派であることが多いです。
そう考えるともしかしたら
戦争中や戦後の時期を小さい頃から食べるために働きに出ていたということが分かります。
今の世の中では考えられない調査結果でしたが、もう一度自分たちの将来を考え、長生きするために身体を使うことを意識することも必要かもしれません。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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