
頭が良くなる食べ物として有名な魚…その効果はいかに?
投稿日 2016/12/11
最終更新日 2016/12/10
これら青魚に多く含まれているのがDHA(ドコサヘキサエン酸)なのですが、このたびアメリカでこのDHAと脳に関する研究が行われました。
その結果、血液中のDHAの値が高いとアルツハイマー型認知症の原因とされているアミロイドと呼ばれる異常なたんぱく質が少ないことが分かりました。
また脳の中でアルツハイマー型認知症の影響を受けるとされている範囲の大きさが保たれることも分かりました。
アメリカで行われた研究で分かったDHAの効果
いわしやさばなどの青魚に多く含まれているDHA。
今回の研究前に行われていた研究でも認知機能に対して良い影響を与えるとされているのが分かっています。
そして今回の研究でも血液中のDHA濃度を示す血中DHAの値が高いほど、アルツハイマー型認知症の原因とされているアミロイドが沈着するリスクが低いことが分かりました。
また血清DHAの値が高いとアルツハイマー型認知症で影響を受けやすい海馬などの面積が保たれているということも分かりました。
こうしたことからDHAを多く摂っている場合、アルツハイマー型認知症はもちろん、脳の機能低下も防ぐことができると言えます。
またDHAは血液をサラサラにする作用を持っていることも分かっています。
動脈硬化を予防するということになりますので摂取していて損はない栄養素の1つだと言えます。
DHAはどれくらい摂取したらいいのか
アメリカで行われた研究でDHAがアルツハイマー型認知症に対して効果があるという結果が発表されましたが実際にどのくらいのDHAを摂取したらいいのでしょうか。
DHAが多く含まれているのは青魚です。
中でもさばやさんまに多く含まれています。
そして1日あたり2gを目安に摂取するのが推奨されています。
しかしなかなかその量のDHAを毎日摂取するのは難しいことですよね。
毎日青魚などDHAを多く含む食材を使っての食事も大変です。
そうした場合にはDHAのサプリメントを取り入れてみてはいかがでしょうか。
食事が不規則になりやすい方や魚が苦手という方でもサプリメントだったら取り入れやすいのではないでしょうか。
まとめ
その季節の旬の食材は新鮮でありさらに栄養価も高くなっています。
さばなどの青魚でも旬であればお刺身で食べてもおいしいものです。
DHAは加熱に弱く、加熱すると流れ出てしまうのでできるだけ短時間の加熱にする、お刺身などで食べるなどの工夫をしましょう。
また唐揚げにできる魚であればまるごと唐揚げにしてそのまま食べる、マリネにするなどでも食べやすくなり、DHAはもちろんカルシウムやビタミンDなどの他の栄養素も取ることができるのでお勧めです。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
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