介護現場では、要介護者の自立支援型の介護を実践しようと思っていても、介助中心のサービスが多く、本来なら高齢者が自分でできるはずのことも、介護頼りになってしまう「介護漬け」が問題となっています。

介護業界の人材不足から国も高齢者の自立支援のため、高齢者の身体機能の改善を図っていく中、一方で技術的なソリューションも検討されているのです。――そう、介護現場で今話題の人工知能AIを導入することが検討されています。

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高齢者の「介護漬け」の問題

ケアマネージャーは、介護が必要な高齢者に自立支援のためのケアプランを立案していますが、介護現場では人手不足の問題から、高齢者の自立支援よりも介護者にお任せにしてしまう「介護漬け」になっている場合が多く見られています。このような「介護漬け」の状態であると、高齢者・要介護者が急増している現状では、介護給付費の増大が大きな問題となってきます。

確かに高齢者に優しい社会の実現していくことは良いことではありますが、その裏では何かが犠牲になっているのです。特に人材不足が叫ばれる介護業界において、本来介護を必要としている方々の支援ができずに、必要ない介護に人員を割くことは思わしくない傾向であることは明白です。

自立支援型介護につなげるために

より効率的な介護ができるよう、IT事業者は、AIを活用したケアプラン作成の実証実験を始めるなど、介護現場でAIを活用する動きが出ています。

実際行われた実験では、AIが過去の介護データを元にどのような介護サービスを提供すると介護状態が改善するかを学習し、そのAIの学習データを元にしたケアプランを活用してみると、介護サービスを受けた高齢者は、1日あたりの介護にかかる時間が短縮されたという結果が出ています。特に要介護3以下の高齢者の場合、約4%も介護にかかる時間が短縮されたのです。

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AIの活用によって期待される効果

高齢者・要介護者の急増によって、介護給付費の負担の増大も大きな問題です。AIを活用したケアプラン作成により、ケアマネージャーの負担軽減などの業務効率化が期待できるだけではなく、介護漬けのサービスから自立支援へと変化できるので、介護給付費の抑制効果も期待されています。

IT事業者のさらなる開発

介護現場では、人手不足が大きな課題です。力仕事が多く、介護者の体力的な負担も大きな問題となっています。IT事業者はAIによるケアプラン作成だけではなく、より実践的な介護を行えるよう、医療用のロボットの技術を活用した介護現場での力仕事の負担軽減につながるロボットの開発や研究も行っています。

まとめ

高齢者の急増、介護給付費の負担の増大、介護現場での人手不足など、介護においてさまざまな問題を抱えています。問題解決にはマンパワーだけでは時間的にも不足しがちな部分をAIが活用できそうな気配はあります。介護においてAIが活用できるよう、さらなる研究開発を期待したいと思います。

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