
2015年の出生率は過去最低・・・日本の現状とは?
投稿日 2016/08/15
最終更新日 2016/08/15
出生率が伸び悩む日本
日本では過去に2度ベビーブームがありました。その時の世代の子どもたちが今のアラフォーと呼ばれる世代です。しかしこの世代の出生率は考えられていた時よりも低くなっています。なぜ出生率が低かったのでしょうか。
これには経済的な不安があるとしてた人が6割を超えたそうです。経済的な不安というのは妊娠や出産を経て育児をしていく上で最も不安な要素になるような気がします。更に出産や育児にて仕事を休業してしまうことも不安の1つに挙げられると考えます。
昔から育児は女性の仕事として考えられており、今でもその考えを持つ企業側のトップも多いでしょう。そうすると復帰した時に同じ部署に戻れないということなどが生じてきます。
出生率トップの沖縄県の現状
出生率が高い沖縄県ですが、実は経済的には厳しいと言われています。全国の給与所得においては最下位であり、貧困に悩む人たちも多くなっています。給与所得は東京と比較し約半分とも言われており、経済的に厳しい状況でもあります。
この経済状況ではありますが出生率は全国でもトップです。しかし出生後の育児環境が整っているわけではありません。実は結婚する前に妊娠・出産する割合が約23%であり、その中の8割が10代であるという調査結果が出ています。
沖縄は学歴社会であるため、こうした10代で母親になった人たちは生活が難しくなっているのが現状です。
まとめ
子供を授かりたいと思っている人は多くいます。そして「もっと経済的に安定していたら」「仕事しながら育児ができたら」と考えている人たちも多くいるでしょう。また子供を授かっても仕事をしなければ生活できない世帯も多くいるのが「保育園落ちた」のブログに表れているような気がします。
日本が出生率を上げるにはまず安定した経済の中子育てを楽しめる環境を作り上げることではないでしょうか。保育園の整備もその一つです。今の女性たちは子育てをしながらも自分のキャリアを形成したいと思っています。子育てをするためにキャリアを諦めるのは一億総活躍社会と離れているような気がします。
まずは子育て世代の声を聴き、環境を整えていくべきではないでしょうか。
弊社担当者のご紹介
田中 晴基(介護施設スペシャリスト)

入社3年目の田中と申します。前職での介護経験を活かしお客様のご希望にマッチングした施設をご提案します。また介護のあらゆる問題をテーマにしたコラムも執筆し幅広く情報発信しています。
関連記事
- 高齢化社会への対策とは?今、何をすべきなのか
今の日本は「少子高齢化社会」です。出生率が低下している中、高齢者の割合が著しく上昇しているので、2030年には、日本人口の3分の1が高齢者になると言われています。これを2030年問題というのです。当然
詳しくみる - 介護人材不足解消へ……コミュニケーションロボットの活用は介護現場をどう変えるか?
介護現場では人材不足が深刻です。介護施設の6割以上が人手不足を感じています。労働条件の緩和など介護現場では働きやすい環境作りに取り組んでいますが、人材不足の解消にはつながっていません。そこで介護者の代
詳しくみる - 体を温める冬の食事7選 冷えを解消するために
冬が近づくに連れて、温かいものが食べたくなりますよね?体を温めることは細胞を活性化させることに繋がるため、健康にも良いと言われています! (さらに…)
詳しくみる - 高齢者が冬に気をつけたいヒートショックとは?症状と予防方法
皆さんはヒートショックという症状を聞いたことがありますでしょうか。高齢者が自宅で死亡する事故の4分の1はこのヒートショックが原因だと言われています。 (さらに…)
詳しくみる - 歯の本数と睡眠に関係が!?健康のためには歯の健康を
「歯は健康の原点」なんて言われたりしますが、先日東北大学の発表で歯がない高齢者は短時間・長時間睡眠のリスクが高くなることが明らかになりました。 (さらに…)
詳しくみる
あなたにおすすめの介護施設
エリアから探す
全国の介護施設を検索することができます。都道府県を選択してください。